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HOW TO解体工事業者の選び方

解体業者選びのチェックポイント

解体工事は、常に近隣クレームと隣り合わせでもあります。
大きな機械が工事現場入り、騒音・振動・粉塵はいくら配慮しても、地域に暮らす全ての近隣の皆様に受け入れられるとは限りません。
解体業者選定において料金の安さはもちろん重要ですが、施工の質や近隣への配慮ができるかどうか?が最も重要なポイントとなります。
これから解体工事を依頼する前に以下のチェックポイントを参考に解体業者選びの参考になさってください。

解体業者の選び方のポイント1:許可の保有

解体工事に必要な許可を保有しているか確認してください。
解体工事を行うためには、建設業許可(解体工事業、建設一式、土木一式)もしくは、解体工事業登録が必要です。
※原則として、
500万円(税込)以上の解体工事は建設業許可の解体工事業
500万円(税込)未満の解体工事は解体工事業登録
が必要となります。
※建設業許可の建築一式、土木一式については建築工事や土木工事を請け負う中で解体工事が発生した場合、解体工事が可能となります。

許可の保有確認方法をご紹介します。

  1. 簡単に行う場合、ホームページや名刺に記載のある許可情報を見る。
  2. 厳密に行う場合、担当者に許可証のコピーを見せてもらい、役所のホームページ等で許可情報の照会をする。

許可を取り消されていたり、虚偽の記載をしている可能性もありますので、なるべく2.の方法で確認する事をおすすめします。
許可の保有確認は解体工事を安心して依頼するための最優先事項です。
悪徳業者に依頼しないようにするためにも必ず確認しましょう。
※平成28年6月1日から新たに「解体工事業」が建設業許可へ追加されました。
経過措置として、令和元年5月31日までは「とび・土工事業」の許可を受けておれば解体工事が可能です。

解体業者の選び方のポイント2:法律の遵守

建物の解体や廃棄物の運搬処分を合法的に行っている解体業者かを確認してください。
解体工事を行う際には、廃棄物処理法や建設リサイクル法といった法律の遵守は当たり前に絶対条件です。
法律を遵守しているかを確認する方法をご紹介します。 

  1. 解体業者に確認する場合、マニフェストの発行がなされ、こちら側が要望すれば、マニフェストE表(最終処分場で処理がされたことを証する書類)の写しを貰えるかどうかを伺う。
  2. 行政に確認する場合、行政処分や指名停止を受けていない解体業者かどうかを各都道府県の建設課や建設指導課に問い合わせをする。

行政処分や指名停止については各都道府県のホームページにも掲載されますので、検索でも確認ができますが行政に直接問い合わせをした方がより最新で正確な情報が確認出来ます。
より確認しておくと良い事として廃棄物処理法に関する処分も確認しましょう。
上記、同様に行政の環境課もしくは廃棄物課に問い合わせをすると良いでしょう。
「解体業者の選び方のポイント1:許可の保有」と同様に許可の保有確認は解体工事を安心して依頼するための最優先事項です。
不法投棄やミンチ解体(分別をせずに解体する事)を行うような悪徳業者に依頼しないためにも必ず確認しましょう。
※解体工事前に提出するリサイクル法の届出は依頼人に届出義務がありますが解体業者が代行し申請する事が一般的です。

解体業者の選び方のポイント3:見積書や契約書の妥当性

見積書や契約書が妥当かどうかを確認してください。
見積書は明確で詳細に記載されているか、契約書は必要な情報が記載されているかが重要です。それぞれのチェックポイントを見ていきましょう。

  1. 妥当な見積書のチェックポイントをご紹介します。
      • 工事項目や範囲が分かりやすく記載されているか。
      • 数量、単価が一式表記では無く詳細に記載されているか。
      • 注意事項が正しく記載されているか。
        上記を満たしていない解体業者であれば、記載をし直して再見積をもらう事をおすすめします。
        比較検討も行い易くなり、費用の根拠も見えやすくなるでしょう。
  2. 妥当な契約書のチェックポイントをご紹介します。
      • 工事内容や支払い金額、支払い期限、工事期間が正しく記載されているか。
      • 問題が起きた際の責任について記載があるか。

上記を確認するため契約前には必ず契約書の雛形を見せてもらうようにしましょう。
そもそも契約書を交わさないという解体業者の場合はトラブルが起きた際、円滑に解決するためにも交わしたい旨を伝えましょう。

解体業者から提示があればより良いものとして、工事内容を示した工程表、お客様が事前に準備する事のチェックリストなどが挙げられます。
補足資料を用意する姿勢は解体業者の誠意の現れと言えます。

見積書、契約書が妥当かどうかの確認は信頼できる解体業者に安心して依頼するためという事はもちろん、解体工事を着工してからのトラブルや認識のズレなどの予防にもなります。
優先度の高い確認事項でしょう。

解体業者の選び方のポイント4:追加費用に対する説明の有無

発生する可能性のある追加費用について事前に説明があるかどうかの確認です。
解体工事は地中埋設物が出てきた場合など、追加費用が発生する可能性があります。
優良業者であれば事前に御見積書に別途項目として追記してあります。
契約を交わす際にどのような場合に追加費用が発生するかを説明してくれるでしょう。

解体業者から事前説明が無ければ次の2点を確認しましょう。

  1. どのような場合に追加費用が発生するのか?
  2. 発生した場合の解体業者の対応はどのような流れになるのか?

悪徳業者の場合、最初に安い金額で御見積金額を提示し、契約後、不当な追加費用を請求する場合があります。
金額だけで決めるのでは無く、追加費用についてしっかりとした説明を行ってくれるかどうかも確認しましょう。

解体業者の選び方のポイント5:安すぎる解体業者にも注意

解体工事費用にも相場があります。
解体工事費用には、人件費や産廃処理費用、重機や車両費等多岐に渡る原価が発生します。
他社に比べて不自然に安い見積を提示してきた解体業者には特に注意が必要です。
他社より安い理由が不鮮明な場合は、手抜き・不法投棄などの違法行為を行ったり、工事後に、高い追加料金を請求されたりする場合がありますので、依頼は見送った方がよいでしょう。

解体業者の選び方のポイント6:会社の所在地が明確であるか

どこに所在してどのような会社なのか知らなければ安心して解体工事を依頼することはできません。
解体事業者のホームページを確認してみたり、電話で問い合わせてみることなど実態を把握する必要があります。
マンションやアパートの一室を事務所としている解体事業者には注意が必要です。
オフィスビルや自社ビル又は物件など、しっかりとした場所に事務所を構える解体事業者がおすすめです。

解体業者の選び方のポイント7:担当者の対応

担当者が良識ある対応をしてくれるかどうかの確認です。
優良な解体業者であればきちんとした身だしなみと言葉遣い、施主の質問に答える誠実な姿勢が見られると思います。

  • 身だしなみや言葉遣いは適切か?
  • 質問への回答は明確か?
  • 納期を守るか?

営業の担当者が施工時の近隣対応も行うことが多いので、横柄でぶっきらぼうな態度を取る業者の場合は要注意です。

より安心感や信頼感のある業者で比較検討される事をおすすめします。
近隣トラブルになると工事が中断し、解体工事後の工程に影響する可能性があります。

近隣の方への窓口として十分な配慮や対応が出来るかどうかという視点で見極めましょう。

解体業者の選び方のポイント8:クレーム対応

事故やトラブルが発生した際のクレーム対応方法が明確にあるかどうかの確認です。
解体工事は事故や近隣からのクレームが発生する可能性があります。
例えば、「重機で家屋を解体する際の振動で隣家にヒビが入ってしまった」、「騒音がうるさく、気が休まらない」、「粉塵で車が汚れたり、洗濯物が外に干せずに困る」などのクレームなどが挙げられます。

クレーム対応についての確認方法をご紹介します。

  • 解体業者へ上記のような起こりうる一般的なトラブル例を伺う。
  • 過去のクレーム対応事例を伺う。
  • 事前の対策や起きた後の対処法を伺う。

事故やトラブルが発生した際に十分にトラブル対策やクレームを未然に防ぐ対策を講じている解体業者を選択しましょう。

解体業者の選び方のポイント9:進行のスムーズさ

解体業者が期日を厳守しているかどうかの確認です。
納期を守る事は建築の工期などをスムーズに進めるためにもとても重要です。

期日を守っているかどうかはどの対応時に判断出来るか、ご紹介します。

  • 質問や相談への回答
  • 提出書類の提出
  • 申請の届出

解体業者から期日を提示されない場合、できるだけそれぞれの期日提示してください。対応の良し悪しが見えやすくなります。

さらに見られた方が良い対応として、期日に間に合わない場合、事前連絡を徹底しているかも含めて確認されると良いでしょう。
解体業者の責任感が十分かどうか見極める事が出来るでしょう。

当たり前の事ですが約束通りに対応してもらえる解体業者は、工事が始まった後も同様に対応してくれる可能性が高く安心して依頼ができるでしょう。
締め切りを守らない解体業者の場合、工期が遅れてしまう十分注意して信頼の置ける解体業者を選択しましょう。

解体業者の選び方のポイント10:保険への加入の有無

第三者賠償保険に加入しているかの確認です。
工事保険は万が一の事故の際に、十分な補償を行うだけの根拠となります。しっかりと確認しましょう。
解体業者が加入している保険をご紹介します。
保険には年間加入タイプと現場毎の加入タイプの2種がありますが、いずれかに入っている業者を選択すると良いでしょう。

  1. 年間加入タイプ
  2. 現場毎での加入タイプ

保険の加入有無の確認は保険証券のコピーを見せてもらうと良いでしょう。
確認するポイントは保険の加入有無だけではありません。
保険の限度額、保険の適用期間、事故の適用範囲を確認する事をおすすめします。
解体工事中の不安を少しでも軽減させる要素として、こちらも確認しましょう。

解体業者の選び方のポイント11:適正な支払い条件

工事の進捗状況に併せて、適正な支払い条件を設定しているかの確認です。
優良な業者であれば完工後の一括払いか、工事の進行状況に沿った分割払いを提案してくれることでしょう。

一括払いと分割払いのメリットとデメリットを紹介します。

1.完工後の一括払いについて
住宅の解体工事で最も多い支払い方法が完工後の全額払いです。
着工前、工事中に支払いは無く、完工後、施主から解体業者に対して工事代金を振り込みます。

・メリット
完工後で無いと支払いが発生しないため、施主側のリスクが少ない事です。
・デメリット
工事後の一括支払いを絶対条件にすると解体業者が辞退する可能性があります。

人件費や重機代などの諸経費を一時負担するため、解体業者に負荷が掛かる事を覚えておきましょう

2.工事の進行状況に沿った分割払いについて
マンションやビルなど大型物件の解体工事で多い支払い方法が工事の進行状況に沿った分割払いです。
金額によって支払い回数が変わる事が多いです。

・メリット
解体業者にとっては良い条件のため交渉の幅が広がります。
・デメリット
工事完了前に逃げられるリスクがあります。

工事前の一括払いや、分割払いであっても工事の進捗よりも早い支払いを要求する業者は、資金繰りに困っているか、取り込み詐欺を企てている可能性があります。
加えて多額の着手金を要求する場合にも注意が必要です。
慎重に判断するようにしましょう。