名古屋市をはじめ愛知県には多くの解体事者が存在します。
解体工事の見積りを作成するする際、「解体業者がどんな風に費用を算出しているのか?」そのことを理解しておくことで料金を提示された時に安心して依頼できる解体業者選びの判断材料になったり、見積り料金にも納得をすることができます。
この記事では、「解体工事の費用算出方法と料金に差がある理由」について愛知県全域で解体工事を施工する名古屋市の解体事業者である株式会社メタルトラストが詳しく解説します。
解体工事を検討されている方に参考となれば幸いです。
解体工事の費用相場
名古屋で木造家屋の解体工事の場合、費用相場は1坪あたり2万円~4万円程度となります。
(1坪=約3.3平方メートルと計算します。)
この費用相場は、地域の特性により異なります。
比較的多数の解体事業者が存在し、車両が必須の愛知県の費用相場は数十年前から大きな坪単価に変化はありません。
解体工事の費用算出方法と料金差がある理由
それではなぜ、1坪あたり2万円~4万円といった料金に開きがあるのでしょう?
例えば、30坪の家屋解体の場合には60万円もの違いが出てくることになります。
その理由について木造家屋解体工事見積り時の費用算出方法から見ていきましょう。
解体工事費用算出明細
養生費
養生費とは、解体工事作業中に近隣住民の方への粉塵や飛散、騒音を軽減する為に足場材とシートが設置されます。
だからといって4方面すべてを囲ってしまっては作業に支障をきたすことから、通常「コの字」に3方面へ設置します。
〈料金算出方法〉
(建物から一定数セットバックして)
・高さ×幅=面積×単価=養生費
〈料金差がある理由〉
・重機で舗装やコンクリートを痛めない為やトラック乗り入れ部分を保護する為に鉄板を敷く必要があると判断する場合には、別途敷き鉄板養生費などが追加される。
・覆うシートには主にメッシュタイプ→防火タイプ→防音タイプと3種類に分けられますが、使用するシートが右側へいくほど単価は高くなります。
・近隣建物との境界が狭く足場材を立てられない場合。
・足場材積載車両が道路幅等により現場へ搬入できず、人海戦術にて足場材搬出入を行わなければならない場合。
重機回送費
解体工事に必要な建設機械などの機材を搬入出する運搬費です。
この費用は、着工時の搬入と完了時の搬出で往復分が必要となります。
あくまでも運送費ですので、お客様の解体現場と解体業者の事業所との距離が費用算出を左右します。
〈料金算出方法〉
・機材1機×単価×2(往復)=重機回送費
〈料金差がある理由〉
・複数の機材を使用しなければならない解体工事。
解体工事費
文字通り、メインとなる建物の躯体や基礎を解体する作業費です。
重機及び車両の搬入経路、使用できる重機の大きさ、解体作業のスペース、廃材の積込作業スペースなどの要素が大きく単価を左右します。
注意点として、登記上の延床面積と解体業者が算出する延床面積が違うことがあります。
この違いは、登記上の延床面積は、柱芯を軸として計算されているのに対し解体業者は、現地調査の際に外部より外壁にて計測していることによる違いによるもので解体業者の方が延床面積が大きくなることがあります。
〈料金算出方法〉
・延床面積×単価=解体工事費
〈料金差がある理由〉
・重機及び車両が道路幅等により現場へ搬入できず、人海戦術にて解体作業や廃材搬出を行わなければならない場合。
・出入り口や敷地いっぱいに構造物や樹木があり、有効な作業スペースの確保が難しい場合。
・同じ延床面積でも平屋建か2階建かにより、基礎面積に違いがある為。
・近隣建物との境界が少ない場合。
・3階建て以上の建物。
・建物構造が在来工法か2×4などで建物強度、搬出廃材に違いがある為。
・「屋根材は瓦なのか?カラーベストなのか?」「外壁はトタンなのか?モルタルなのか?サイディングなのか?」使用されている建材によって、排出される解体廃材処分料金に違いがある為。
廃材運搬処分費
文字通り解体の際に搬出される廃材の処分と処分工場へ運搬する費用です。
70平方メートルを超える建物の解体には、特定建設資材(コンクリート(プレキャスト板等を含む。)、アスファルト・コンクリート、木材)の分別解体等及び再資源化等を行うことを義務付けられています。
この建設リサイクル法の届出、マニフェストによる廃材の適正処分を厳正に行われていることが、解体業者選びのポイントにもなります。
参照 環境省(建設リサイクル法の概要)
〈料金算出方法一例〉
・木材(〇立米)×単価=木材運搬処分費
・コンクリート(〇立米)×単価=コンクリート運搬処分費
・瓦(〇立米)×単価=瓦運搬処分費
・混合廃棄物(〇立米)×単価=混合廃棄物運搬処分費
〈料金差がある理由〉
・「屋根材は瓦なのか?カラーベストなのか?」「外壁はトタンなのか?モルタルなのか?サイディングなのか?」排出される解体廃材の種類により廃材処分料金に違いがある為。
・アスベスト含有材が使用されている場合。一般家屋でも耐熱性が必要なキッチンなどの内装壁材や屋根材のカラーベスト、倉庫などのスレートで使用されている場合があります。
その他付帯工事
建物以外にも敷地内にある門柱やコンクリートブロック塀、駐車場の土間コンクリート、物置、樹木、温水器の撤去処分など建物解体時に付帯して撤去される工事内容です。
大切な思い入れのある樹木だからと処分まではせず植樹位置を変更したい時は、枯れてしまう可能性がありますので、専門の造園業者へ依頼されることをおすすめします。
〈料金算出方法一例〉
・樹木伐採伐根(〇立米)×単価=樹木撤去運搬処分費
・コンクリート土間(〇平方メートル)×単価=コンクリート土間撤去運搬処分費
・コンクリートブロック塀(〇メートル)×単価=コンクリートブロック塀撤去運搬処分費
〈料金差がある理由〉
・各々の状況により、撤去範囲や付随する運搬処分費が大きく異なる為。
まとめ
このように各項目による単価の違いにより積算された合計金額の違いにより、同じ坪数であったとしても料金に違いが出てくるのです。
一般的に坪〇万円という単価には、あくまでも広い作業スペースにポツンと一軒家があり、その家屋のみを解体する費用と考えていただいた方が良いでしょう。
実際には、各々の建築構造や外構状況により大きく金額は異なってくるのです。
解体事業所も多くの職人、様々な機材をを抱えております。
その為、持て余す余裕はありませんので閑散期で「今だったらお安くできます!」ということもあるかもしれません。
安い見積り提示をしてくれることは、ありがたいことではありますが、しっかりと適正に物件をみてくれているかどうか見積書に添付されている明細書をじっくり注視する必要があります。
そして、不明なことがあれば、解体業者へ着工前に確認することにより、安心して解体工事をお願いできるなるようになります。
本記事が解体業者選びにお役立ていただければ幸いです。
この記事を書いた人
株式会社メタルトラスト
解体e-NAVI事業部
代表取締役 都築将慶
■1977年生まれ
■愛知県出身
■保有資格
解体工事施工技士、足場の組立て等作業主任者、コンクリート造の解体等作業主任者、建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者、木造解体作業指揮者、職長・安全衛生責任者、石綿使用建築物等解体業務、全トヨタ作業責任者及び高所・感電、車両系建設機械、ガス溶接、高所作業車、自由削用砥石の取替、振動工具他
愛知県名古屋市の
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